NBA東の因縁対決は「バケモノ」と
「ゴートゥガイ」が敵エースを潰す

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 リーグ最高峰のスピードを誇り、リーグを代表するポイントガードであることは間違いないウォールだが、過去3年間はひざのケガに悩まされてブレークしきれずにいた。今季にかける想いの強いウォールは、最近のインタビューでこう答えている。

「ケガの影響で過去3年は満足な練習ができなかった。早くに成功するヤツもいるだろう。だが、遅咲きのヤツもいる。まだ誰もが、真のジョン・ウォールを知らない。ここから俺の時代が始まる」

 セルティックスはトーマスがエースとしてチームを牽引するが、スターター全員がふたケタ得点できるバランス型のオフェンスを展開する。一方のウィザーズは、ウォール&ビールのガード陣の得点能力に特化したチームだ。

 見どころのひとつは、セルティックスがウォールをどう抑えるかだろう。スピードのみならずパワーもあるウォールに対し、セルティックスは昨年11月にハードファウルを受けた前述のスマートをマークマンに起用する時間が長くなるはずだ。ちなみに、193センチ・100キロとプロレスラーのような体格のスマートについて、高校時代に対戦経験のある富樫勇樹(Bリーグ・千葉ジェッツ)は「バケモノ」と評している。

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