NBAイーストは下克上の予感。王者レブロンに「悪童」が襲いかかる (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 一方のバックスは、平均20.1得点と好調だったジャバリ・パーカー(PF)が2月に前十字じん帯断裂で離脱したのが痛い。しかし、同時期にクリス・ミドルトン(SG)がハムストリングの負傷から復帰し、パーカー不在の穴を最小限にとどめることができた。

 何よりもバックスの強みは、リーグ4年目のヤニス・アデトクンボ(SF)の成長が止まらないことだろう。ポイントガードからセンターまでこなす211cmのアデトクンボは、レギュラーシーズンで1832得点(14位)、700リバウンド(15位)、434アシスト(18位)、151ブロックショット(5位)、131スティール(9位)と、主要5部門すべてトップ20入りするというNBA史上初の記録を樹立している。「ミスタートリプルダブル」ことラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー/PG)と並び、現在リーグでもっともアンストッパブルな選手のひとりだ。

 昨季、ウォリアーズの開幕連勝記録を24で止めたのがバックス。今季もサンアントニオ・スパーズのホーム連勝記録を9で止めている。大物食いはバックスの十八番だ。このカードも番狂わせの可能性は十分にある。

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