NBAイーストは下克上の予感。王者レブロンに「悪童」が襲いかかる (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 しかし、そんな問題児スティーブンソンがチームに合流して以降、ペイサーズは5勝1敗の好成績を残している。敗れた1戦も、キャブスのホームで延長までもつれての惜敗だ。スティーブンソンのエネルギッシュなプレーがチームにパワーを与えているのは間違いなく、スティーブンソン自身もハマればオールスタークラスのパフォーマンスを発揮する。

 だが同時にスティーブンソンという存在は、我の強さからチームを内部から崩壊に導く危険性も秘めた諸刃の剣だ。吉と出るか凶と出るかは未知数だが、不調のキャブス相手ならジャイアントキリングが起きてもおかしくない。

トロント・ラプターズ(3位/51勝31敗)
vs.
ミルウォーキー・バックス(6位/42勝40敗)

 この対戦も、どちらが勝つか予想の難しいカードだ。昨年、カンファレンス・ファイナルまで進出しているラプターズは、2月にサージ・イバカ(PF)を獲得してウィークポイントだった先発インサイドの補強に成功した。

 また、オールスターブレイク後に手首の手術を受け、復帰時期は不明だったカイル・ロウリー(PG)が、4月5日のデトロイト・ピストンズ戦でようやく復帰。いきなり27得点・10アシストのハイパフォーマンスを披露した。チームもレギュラーシーズンを4連勝で終え、上昇気流に乗った状態でプレーオフに突入している。

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