初戦からファイナル級。「殴り合い上等」ロケッツvsサンダーは必見! (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 しかし、ノーガードの殴り合いならサンダーも上等だろう。シーズントリプルダブルを達成したラッセル・ウェストブルック(PG)は、3月29日のオーランド・マジック戦で57得点・13リバウンド・11アシストという驚異的な数字をマークするなど、点の獲り合いは大得意。相手のディフェンスがザルなら、なおさらだ。

 さらに、ウェストブルックの活躍でかすみがちだが、今季のサンダーはスティーブン・アダムス(C)とエネス・カンター(C)のビッグマン2枚を要し、リーグナンバー1のリバウンド力(1試合平均46.6本)を誇る。オールドスクールな格言からすれば、「リバウンドを制するものは、ゲームを制す」。つまり、ロケッツvs.サンダーの一戦は、「新旧スタイルの対決」とも言えるだろう。

ロサンゼルス・クリッパーズ(4位/51勝31敗)
vs.
ユタ・ジャズ(5位/51勝31敗)

 5年ぶりにジャズがプレーオフの舞台に帰ってきた。ジョー・ジョンソン(SF)、ジョージ・ヒル(PG)、ボリス・ディアウ(C)らを開幕前に獲得したのが大きいが、躍進できた最大の理由はルディ・ゴベール(C)の急成長だろう。平均14.0得点、12.8リバウンド(リーグ4位)、2.6ブロック(同1位)と、ほぼすべてのスタッツでキャリアハイを記録している。

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