初戦からファイナル級。「殴り合い上等」ロケッツvsサンダーは必見! (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

design by Unno Satorudesign by Unno Satoru「KD(ケビン・デュラント)のような選手が加われば、よりバランスのとれた攻撃をするのが当然」

 昨季のNBAファイナルでは、3勝1敗と王手をかけながらクリーブランド・キャバリアーズに逆転で優勝を奪われた。その理由のひとつとして、カリーが疲弊していたためにパフォーマンスが落ちていたという声も強い。体力を温存するためにも、ファーストラウンドでもたつくわけにはいかない。

 しかし、対するトレイルブレイザーズは意外に曲者だ。デイミアン・リラード(PG)とC・J・マッカラム(SG)の2枚看板ガードを擁する彼らは、シーズン序盤で低迷したものの、トレードでユスフ・ヌルキッチ(C)を獲得すると成績が急上昇した。

 オールスターブレイク後の残り27試合を19勝8敗の快進撃。勝率.703とリーグトップクラスの成績を残し、第8シードの座に滑り込んでいる。好調の原動力だったヌルキッチが3月30日のヒューストン・ロケッツ戦で右足の腓骨を骨折したのは痛いが、「最低2週間の離脱」と発表されているだけに、ヌルキッチが復帰できれば一矢報いることも......。

 そして、勝負の行方はもちろんだが、両チームのスコアリング合戦にも注目したい。今季の1試合最多得点はデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ/SG)の70得点だが、2位はトンプソンの60得点で、3位がリラードの59得点。典型的な「入り出したら止まらないタイプ」の2選手のゴールの獲り合いは必見だ。

2 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る