NBA得点王争いはタイプの違う3人のポイントガード。制するのは誰? (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 さらに興味深いのは、得点ランク上位3選手のウェストブルック、ハーデン、トーマスがまったく異なったタイプのPGだという点だろう。

 ウェストブルックは平均31.8得点で得点ランキング1位に君臨するだけでなく、平均10.6リバウンド、平均10.4アシストを記録するオールラウンダータイプのPGだ。3月29日のオーランド・マジック戦では57得点・13リバウンド・11アシストを記録し、史上最多得点によるトリプルダブルを達成した。

 このままウェストブルックが成績を維持すれば、「NBA史上最高の選手は誰か?」というトピックスで必ず登場するオスカー・ロバートソンが半世紀以上前の1961-1962シーズンに達成して以来となる、史上ふたり目の「シーズン平均トリプルダブル」を達成した選手となる。

 一方、ハーデンがSGからPGにコンバートされたのは今季から。しかし、PG1年生にもかかわらず、現在平均11.3アシストでアシストランキング1位。まさにハーデンは、天才的バスケセンスを持った超オフェンス特化型のPGだ。

 そんなハーデンだが、今季ヘッドコーチ(HC)に就任したオフェンス志向の強いマイク・ダントーニに未経験のPGへのコンバートを告げられた際は、「クレイジーだと思った」と語っている。

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