NBAが騒然。アービングがポッドキャストで語る「独自の世界観」 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 実際、「Road Tripping」のポッドキャストに頻繁にゲスト出演しているアービングの話を聞くと、彼がいい意味で独自の考えや個性を持っていて、周りに流されない性格だということがうかがえる。

 たとえば彼は、自分をバスケットボール選手としか見てもらえないことが好きではない、と言う。

「僕をバスケットボールプレーヤーとしか見てくれないインタビューは好きじゃない。『彼はすごいバスケットボールプレーヤーだ』と言われるのも好きじゃない。『人間』としてすばらしいのに。もちろん、バスケットボール界にいるのだから、そう言われることも理解はできる。でも、子どものころからだった。バスケットボールをやることはとても楽しんでいるけれど、それが自分のすべてではないんだ」

 そう言うだけあって、彼はふだんから本をたくさん読み、知識を吸収することにも貪欲なようだ。

「『話せないこと』と『読めないこと』のどちらかを選ばなくてはいけないとしたら、どちらがいいか?」という話題のときに、おしゃべりなジェファーソンは「僕は話せないなんて考えられない」と言ったのに対し、アービングは「話せなくてもコミュニケーションをとる方法はあるけれど、読めないなんて嫌だ。できるだけ多く本を読み、できるだけ知識を得たいんだ」と言っていた。

 また別のときには、「自分がこの世を去った後、どんな人物だったと人々の記憶に残ってほしいか?」という質問に対して、アービングは思いの丈をこう語った。

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