175cmのアイザイア・トーマス。NBA史上最低身長の得点王となるか? (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 昨年11月、アイバーソンから「君のやることを続けてくれ。俺は見ている」とメッセージをもらったトーマスは、こう返信した。「ありがとう。あなたみたいになろうとチャレンジしているところだ」。もしもトーマスが得点王となれば、アイバーソンを抜いてNBA史上もっとも身長の低い得点王の誕生となる。

 そして今、イースタンで一番勢いがあるのは、フィラデルフィア・76ers(15勝27敗)ではないだろうか。イースタン13位ではあるものの、直近11試合で8勝3敗と白星を急増させている。その立役者は、今季がデビューイヤーとなった22歳のジョエル・エンビード(C)だ。平均19.8得点というオフェンスだけでなく、リーグ2位の平均2.5ブロックとディフェンス面での貢献度も高い。

 エンビードが人気を博しているのは、プレーのみならず、その陽気な性格も影響している。ツイッターで女性シンガーのリアーナをデートに誘うと、「オールスター選手になったら誘ってね」と軽くあしらわれたエンビード。しかし、フラれても落ち込むことなく、「夢中になっている女性とデートに行けるチャンスがきた! みんなの助けが必要だ!」とオールスターのファン投票で自分に投票するようにツイッターで呼びかけるほど、ポジティブシンキングの持ち主だ。それでいて、一度コートに立てばチームを牽引する頼もしさもあるのだから、リアーナはともかく、地元ファンに愛されないはずがない。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る