175cmのアイザイア・トーマス。NBA史上最低身長の得点王となるか? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 このグリーンのアクションによって、両チームの因縁が一層深まったのは間違いない。今後のレギュラーシーズンでの対戦はなく、次に両者が激突することがあるならば、それはNBAファイナルのみ。2015年はウォリアーズ、2016年はキャブス、NBAファイナルでの成績は1勝1敗。今シーズンはどちらが強いのか、白黒つけることを多くのファンも望んでいる。

 イースタン2位はトロント・ラプターズ(28勝16敗)。キャブスとのチーム力の差が昨シーズンより縮まった印象は、シーズン前半戦を見るかぎり受けない。むしろ番狂わせの可能性があるのは、アル・ホーフォード(C)の加入でチーム力が格段に上がったイースタン3位の古豪ボストン・セルティックス(26勝17敗)ではないだろうか。

 セルティックスといえば、エースとなった175cmのアイザイア・トーマス(PG)が絶好調だ。12月30日のマイアミ・ヒート戦では第4クォーターだけで29得点を挙げて1ピリオドにおける球団最多記録を樹立し、52得点のキャリアハイをマークした。トーマスの平均29.0得点は、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー/PG)の30.8得点に次ぐリーグ2位。得点王も十分に射程圏内だ。

 現在27歳のトーマスは、過去に4度の得点王に輝いた180cmのアレン・アイバーソンと比較されることが多い。彼自身もアイバーソンを意識しているという。

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