桜木ジェイアール&高橋マイケルが語る「日本バスケの過去・現在・未来」 (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

――では、おふたりが考える日本歴代ナンバー1プレーヤーは誰ですか?

高橋 チームメイトとして、佐古もいい選手だったし、折茂武彦(現・レバンガ北海道)もいい選手だった。ただ、誰が一番かを決めるとなるとなかなか難しい。一緒にプレーしていて、やりやすいという面から選ぶなら、渡邉拓馬(現・アルバルク東京アシスタントGM)と、現在のチームメイト、比江島慎だ。2人ともアスレチック能力に長け、シュートもドリブルもうまい。一緒にやっていて、とてもやりやすい、私のお気に入りの選手だ。

桜木 ハードチョイス! オールドスクールとニュースクールで、ひとりずつ選ばせてくれ。まず、オールドスクールは間違いなく後藤正規だ。後藤は、今まで見た中で最もハードワークをする選手だった。そして、最もプロフェッショナルでもあり、グレートシューターだった。ナンバー1は間違いなく彼だ。現在のナンバー1は、マイケルと同じく比江島。彼のスキルレベルは非常に高い。アメリカでもやっていけるレベルだと思う。

――過去、田臥勇太(栃木ブレックス)以外に、NBAでプレーできる可能性があった日本人選手はいたと思いますか?

桜木 ヒザを故障する前の川村卓也(横浜ビー・コルセアーズ)なら行けた。

高橋 間違いない。若い時の川村なら行けただろう。

桜木 シュート力だけじゃない、メンタリティーもアメリカ向きだった。

高橋 今なら比江島が一番NBAに近いだろう。ただ、現在のNBAはスキルだけでなく体格も同時に求められる。6.2フィート(約189センチ)か6.3フィート(約192センチ)の比江島は、日本ではSGをやっている。ただし、今のNBAならSGは6.8フィート(約208センチ)や6.9フィート(約210センチ)もザラだ。今のNBAでプレーするには、比江島はPGにコンバートする必要があるだろう。

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