2017.01.05

桜木ジェイアール&高橋マイケルが語る
「日本バスケの過去・現在・未来」

  • 水野光博●取材・文 Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

日本のリーグで21年プレーしている高橋マイケル――高橋選手が日本でプレーを開始したのが1995年。桜木選手は2001年です。来日当時の日本バスケの印象を覚えていますか?

高橋 私がアメリカでプレーしていた頃、日本ではどんなスタイルのバスケットがプレーされているか、そもそもどんなレベルなのか一切知らなかった。日本に来て最初にプレーしたのがナショナルチームだったので、当時のトップ選手が集まっていた。特にガード陣のスキルやシュート力は高いレベルで驚かされたよ。ただ、アスレチック能力は私の方が高かった。誤解しないでほしいのは、私が日本のバスケットボールについて、情報が皆無、まったく知らなかったので想像以上であったということで、特にフィジカルとサイズにおいてアメリカとは比べるレベルではなかった。

桜木 自分は日本のバスケット以前に、日本のカルチャーをまったく知らずに日本に来たからね。文化的な戸惑いがまずは大きかった。当時のレベル? もちろん、自分がそれまで戦ってきたレベル、カレッジやNBA、海外プロリーグと比べれば劣るとは感じたよ。

――では、おふたりは何度となく日本一に輝いていますが、歴代最強だと思うチームは、何年の、どのチームですか?

高橋 それぞれスタイルも時代も違う、日本リーグ時代は試合数も少なかった。単純に比較することは難しい。2005-06、2006-07シーズンを連覇したトヨタは、波こそあったが間違いなく最強チームのひとつだ。ただ、20年間でのベストを選ぶなら3連覇した時のいすゞだろう。佐古賢一、南山真、才能溢れる若くてうまい選手が大勢いて、圧倒的な強さだったと思う。私がトヨタにいた時代は、アイシンが常にライバルだったけどね。

桜木 そうだね。自分が加入して最初の2年はトヨタに負け、3年目の2002-03シーズンでようやくトヨタに勝って優勝できた。ついにライバルに勝てた達成感が大きいこともあって、あのチームが最強だった気がする。佐古、後藤正規(現・浜松開誠館高教諭)と、素晴らしい選手もいたからね。