田臥勇太がバスケを語る。「やればやるほど難しく、それが楽しい」 (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Sportiva

 翌日の三河戦、今度は栃木が74-68で勝ち切る。試合は最後までもつれるも、試合を決定づけたのは田臥の3連続アシストだった。

「1試合目の負けがあって。僕もそうだし、チームメイトもどうアジャストしなければいけないのか、みんなで準備ができた。どの試合も、全部の試合が勉強になって。毎試合、バスケットの質も、勝ち方も、負け方も違う。そして、変えちゃいけない部分、変えていかなきゃいけない部分がある。毎試合、勉強になっていますね」

「毎試合が勉強」。それは、田臥が開幕から3ヵ月が経ったBリーグに対する想いにも通じる部分がある。

「開幕戦は、ゴールじゃなくてスタート。NBAじゃないですけど、常にああいう状態(代々木第一での開幕戦)で試合をやれる日が来るのが、本当のゴールだと思うので。リーグが始まったから良し、じゃない。これからです。

 もちろん、改善点はいくつもあるでしょうし、これからだって出てくると思います。それでも、選手、スタッフ、関係者が、どういう部分をもっとよくしていけるのか、改善していけるのかを意識していくこと、そしてそれを続けていくことが大事だと思っています。『このリーグを大きくしていくために、何ができるのか』を、リーグに関わるすべての人が意識してやっていくことが大事だと思います。前を、上を向いてやっていくことが......」

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