選手たちに聞いてみた「Bリーグになってバスケ界は変わったか」 (4ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

「Bリーグになってメディアに取り上げられるようになり、注目されていることは感じます。でも自分のいる西地区、というより、僕たちのホームはまだ満員になってないので、東地区ほどの盛り上がりはないというか...。頑張って西地区を盛り上げたいです」(シーホース三河・PG/SG比江島慎)

「10月29、30日は栃木との対戦で、(能代工高出身の)田臥勇太選手が来るので能代開催にしました。秋田市で開催したほうが器の大きさから入場者も多く見込めたのですが、『田臥凱旋』は地元ではニュースなので宣伝効果を期待しました。田臥選手や日本代表のいるチームと戦うことはbj時代にはなかった変化ですから、その効果はあったと思います。ただBリーグになり、ドーンとリーグの知名度が高まるかと期待もしたのですが、世間的にそこまではいかないものですね。私たちはBリーグになる前も、なってからも、地元に存在感を示せるように活動してきました。これからも地道に地域に根差した活動を続けていくだけです」(秋田・水野勇気社長)

●11人の退場者を出した「ファイティング」の認知とルールの徹底

 10月30日の千葉対A東京の試合において、両チームで11人の退場者が出た。選手間の小競り合いを制するために、ベンチからコートに入った選手が失格・退場処分となったためだ(後日、試合当日は罰せられなかったA東京・田中大貴選手を含む13人に処分が科せられた)。これは『ファイティング』というルールで、コート上で暴力行為などが起きたときに、ベンチエリアから出た選手やチームスタッフに科せられるもの。制止のためにコートに入っていいのはコーチとアシスタントコーチに限られる国際ルールである。

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