NBA最強ウォリアーズを上回る「超攻撃的チーム」が旋風を起こすか (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 移籍2年目のラマーカス・オルドリッジ(PF)は今季、よりチームにフィットしてくるだろう。また、オーストラリア代表としてリオ五輪で平均21.3得点(全体2位)をマークしたパティ・ミルズ(PG)も、プレシーズンゲームで好調を維持している。スパーズのチーム力は、昨季以上と言っていい。

 クリッパーズは昨季、優勝候補の一角に挙げられたものの、得点源のブレイク・グリフィン(PF)が右手を骨折してシーズンの大半を欠場した。プレーオフ1回戦では司令塔のクリス・ポール(PG)も右手を骨折して離脱し、チームはあっさりと敗退。まさに"呪われたシーズン"だった。幸い両選手とも、今季は健康を保った状態でシーズンを迎える。9月にベテランのポール・ピアース(SF)が、「これで終わり。俺のファイナルシーズン」とメッセージを発表しているだけに、是が非でも今季は結果を残したい。

 一方、大幅に飛躍しそうと言われているのが、ミネソタ・ティンバーウルブズ(昨季ウェスタン13位)とユタ・ジャズ(同9位)の2チームだ。

 ウルブズはケビン・ガーネットが引退したものの、今季の戦力は充実している。新エースのアンドリュー・ウィギンス(SF)は昨季2年目にして平均得点を20点台(平均20.7得点)に乗せ、昨季の新人王カール=アンソニー・タウンズ(C)も10月19日のメンフィス・グリズリーズとのプレシーズンゲームで31得点・9リバウンドと大活躍。2年目の今季、成績をアップさせるのは間違いない。

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