NBA新シーズン開幕。
王者キャブスに待ったをかける対抗馬は?

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 アウトサイドに人材が偏っているものの、その爆発力はイースタンNo.1。我の強いロンドが「このチームはバトラーのチーム。次にウェイド、3番目に俺」と発言しているが、実際に彼がコートでどう振る舞うかによっては、躍進も凋落もどちらもあり得る。

 3季連続でプレーオフ進出を逃しているニックスは、このオフにチームの大改革を行なった。デリック・ローズ(PG)、ジョアキム・ノア(C/前シカゴ・ブルズ)、ブランドン・ジェニングス(PG/前オーランド・マジック)、コートニー・リー(SG/前シャーロット・ホーネッツ)らビッグネームを次々と獲得している。

 このメンツにエースのカーメロ・アンソニー(SF)、昨季ルーキーシーズンながらリーグに衝撃を与えたクリスタプス・ポルジンギス(PF)が並ぶロスターは、キャブスと比べても見劣りしない。ジェフ・ホーナセックHCの手腕次第では、いきなりイースタンの頂点に立つ可能性すら見えてくる。とはいえ、ポルジンギス以外は絶頂期を過ぎた選手ばかり。看板倒れに終わる可能性も十分にある。

 最後に、注目すべき選手にも触れておきたい。今季もチームの成績は芳(かんば)しくないだろうが、フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビード(C)とベン・シモンズ(SF)の2選手は、ぜひ注視してほしい。

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