NBA新シーズン開幕。王者キャブスに待ったをかける対抗馬は? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 ジェイソン・キッドHCが率いて3年目となるバックスは、211cmながらポイントガードもできる21歳のヤニス・アデクトンボ(SF)、2014年のドラフト全体2位で獲得した21歳のジャバリ・パーカー(PF)、216cmを誇る19歳の新人ソン・メイカー(PF)と、若き才能が集結している。

 9月にエースのクリス・ミドルトン(SG)が左太ももの筋断裂で全治半年と診断されたのは痛いが、「若手のプレイングタイムを増やせる」と前向きに考えることもできる。ミドルトンがレギュラーシーズン中に復帰できる可能性は高く、プレーオフも視野に入れていいだろう。昨季、ウォリアーズの開幕からの連勝を24で止めたのがバックス。今季はプレーオフでの大物食いを予感させる。

 一方、状況次第では大勝も大敗もあり得るのが、シカゴ・ブルズ(昨季イースタン9位)とニューヨーク・ニックス(同13位)ではないだろうか。

 ブルズはデリック・ローズ(PG/ニューヨーク・ニックス)を放出し、完全にジミー・バトラー(SG)を中心としたチームに方向転換。オフにドウェイン・ウェイド(SG)とレイジョン・ロンド(PG/前サクラメント・キングス)、さらに開幕直前になってバックスから2014年の新人王に輝いたマイケル・カーター=ウィリアムス(PG)も獲得した。

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