NBA新シーズン開幕。王者キャブスに待ったをかける対抗馬は? (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

表は昨季の順位。丸数字は昨季プレーオフ進出チーム表は昨季の順位。丸数字は昨季プレーオフ進出チーム ただ、栄光も名誉も、そして富をも手に入れたレブロンは、はたしてモチベーションを維持できるのだろうか? だが、その心配は無用のようだ。報道陣にレブロンはこう答えている。

「モチベーションは、ある幽霊を追いかけること。その幽霊は、かつてシカゴでプレーしていた」

 もちろん、その幽霊の名はマイケル・ジョーダン。つまり、レブロンはジョーダンの優勝回数「6度」を目標としている。少なくとも、あと3度優勝するまでモチベーションに陰りは見えないだろう。

 キャブスは今オフ、ベテランシューターのマイク・ダンリービー(SG)を獲得。ティモフェイ・モズコフ(C/ロサンゼルス・レイカーズ)の放出でインサイドの高さに多少の不安を残すが、それでも戦力はイースタンで他を圧倒している。視線は早くも、東を跳び越え西へ――。NBAファイナルで対戦する可能性の高いウォリアーズやサンアントニオ・スパーズに向いているだろう。

 キャブスを追うのは、昨季球団史上最多となるシーズン56勝を挙げてイースタン2位となったトロント・ラプターズだ。リオ五輪でも活躍したデマー・デローザン(SG)とカイル・ロウリー(PG)の「2枚看板」がチームを牽引し、昨季はケガでフル稼働できなかったヨナス・ヴァランチューナス(C)、デマール・キャロル(SF)がシーズンを通して働けば、56勝以上の成績も見込めるだろう。それでも、「キャブスを倒せるか?」と聞かれれば、パンチ力不足は否めないが......。

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