意外な選手が大金をゲット。
誰かに言いたくなる「NBA年俸トップ10」

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 さらにグリズリーズは今オフ、チャンドラー・パーソンズ(SF)とも4年9400万ドル(約97億4000万円)の高額契約を結んでいる。パーソンズの今シーズンの年俸はリーグ15位の約2200万ドル(約22億8000万円)。パーソンズもいい選手ではあるが、「リーグトップ15の選手か?」といえば首を縦に振るファンは少ないだろう。グリズリーズは、この2選手の契約が将来的に大きな足かせとなりそうだ。

 続いて、年俸ランキング8位に入ったのが、ダラス・マーベリックスのダーク・ノビツキー(PF)の2500万ドル(約25億9000万円)。これは、昨シーズン年俸ランキング1位のコービーと同額。マブスひと筋のノビツキーは昨シーズン、通算得点でシャキール・オニールを抜いて得点ランキングNBA歴代6位となった。

 ノビツキーは過去に2度FAとなっているが、「優勝するためのメンバーを揃えてくれ」とチームに頼み、エースの自身は低額で契約。今オフの高額契約は、38歳となって引退も視野に入るノビツキーのこれまでの功績に対する、ボーナス的な意味合いが含まれていると言われている。

 昨シーズン年俸4位だったニューヨーク・ニックスのカーメロ・アンソニー(SF)は、今シーズンは年俸約2460万ドル(約25億5000万円)でランキング9位。NBA優勝の経験がなく、「チームを勝たせることができない」と言われ続けるが、32歳となった今なおリーグトップクラスのスコアラーなのは間違いない。アメリカ代表として男子バスケ最多の金メダル3つを獲得している人気選手であることからも、この年俸は安いくらいかもしれない。

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