Bリーグ開幕! 「バスケ新時代」成功のカギは選手の成長とプロ意識 (5ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT


 すったもんだしたあげく、やっとでリーグがひとつになった。これがスタートである。プロ選手の価値のバロメーターといえる報酬は、プロ野球、Jリーグに比べると、まだまだ低い。トップ選手になれば、まずは「1億円選手」となりたいところだろう。

 そういった選手の待遇改善が、普及にもつながっていく。この日、リバウンドで活躍した31歳のA東京の竹内譲次はミックスゾーンでいいことを言った。

「プロ野球、Jリーグに、追いつけ、追い越せの気持ちでがんばりたい。バスケットボール選手になるんだという子どもたちが増えていくよう、いいプレーを見せて、環境を整えていけるようにしていきたい。まだ認知度は低いと思うので、リーグやクラブだけに任せるのではなく、個人的にもいろんな活動をしたりして、選手の価値、バスケットの価値をもっと上げていきたいなと思います」

 何より、Bリーグ開幕で選手の意識が変わった。これが大きい。リーグは1、2部各18チーム。シーズンは60試合を戦う。まだスター選手は少ないけれど、使命感を抱いた選手たちの戦いが続く。

「WOW!」。壮大なるバスケットボール界の挑戦が始まった。

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