いきなり中国を粉砕?リオ五輪バスケ「チームUSA」に死角なし (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 そして4試合目、昨年のアメリカ選手権の覇者であるベネズエラにも80対45の大勝。このゲームでは、軒並みシューターのタッチが悪く得点が伸びなかったものの、またもディフェンス面で踏ん張った。ベネズエラのフィールドゴール成功率を23.9%に抑え、リバウンド数でも54対29と圧倒したことが、大差を生んだ要因といえる。

 リオ入り前の最後のエキシビションマッチとなったアフリカ大陸王者ナイジェリア戦も、チームUSAは110対66と圧勝。アービングとジョージが負傷のために欠場するも、カイル・ロウリー(PG)とデマー・デローザン(SG)のトロント・ラプターズが誇るバックコートコンビが躍動し、ベンチの層の厚さにも問題がないことを証明した。欠場した2選手は、五輪開幕までには万全でプレーできるとのことだ。

 マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、チャールズ・バークレーら歴史的スーパースターで構成された「ドリームチーム」が出場した1992年のバルセロナ五輪。彼らは予選から決勝までの8試合で平均117.3得点という圧倒的な攻撃力を見せ、1試合平均43.9点差をつけながら楽々と金メダルをさらっていった。

 地元開催となったアトランタ五輪。デビッド・ロビンソン、スコッティ・ピッペンらベテランと、グラント・ヒル、シャキール・オニールといった次代を担う若手が融合したチームで、ふたたび頂点に立った。

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