ナイキがジョーダンを超える「生涯契約」をレブロンと結んだ裏事情 (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 辞退した選手の多くは、「シーズン中のケガのため」「家族との時間を大切にするため」という理由だが、レブロンやラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー/PG)などは、現在ブラジルで猛威を振るうジカ熱を懸念していたとも一部報道されている。

  一方、出場組で注目を集めるのは、アテネ五輪から4大会連続出場となるカーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックス/SF)だ。リオ五輪でアメリカが優 勝すれば、カーメロは男子バスケットボール史上最多となる「3つ目の金メダル獲得」という快挙達成となる。カーメロはジカ熱の不安について、「チームドク ターや現地にいた医者、妻とも話し合って決めた」と、熟慮の末の判断だったことを明かした。

 マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンなどが出場し、"ドリームチーム"と呼ばれた1992年のバルセロナ五輪以降、チームUSAが金メダルを逃したのはアテネ五輪の一度だけ。レブロンやカリー不在のチームUSAに暗雲が漂う。

  スターターを予想するなら、カイリー・アービング(キャブス/PG)、クレイ・トンプソン(ウォリアーズ/SG)、ケビン・デュラント(ウォリアーズ /SF)、ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ/PF)、デマーカス・カズンズ(サクラメント・キングス/C)といったところか......。早くも前言を撤回 したい。「歴代最強」とは言わないが、このチームもかなり強い。

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