ナイキがジョーダンを超える「生涯契約」をレブロンと結んだ裏事情 (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 その後、ジョーダンは何事もなかったようにクリッパーズと再契約。契約前日になっての口頭合意の反故(ほご)は、今年風にいうなら、「不適切であ るが違法ではない」といった感じか。だが、すでにFA市場に目ぼしいビッグマンは残っておらず、マブスの失望はいかほどだったか......。

 最終的にクリッパーズは53勝29敗でウェスタン4位、マブスは42勝40敗の6位でプレーオフ進出。ジョーダンの決断次第では、両チームの順位は逆になっていたかもしれない。ともにプレーオフでは1回戦敗退だったのが、マブスにとってはせめてもの救いか?

(7)ドリームチーム崩壊。リオ五輪が不人気なワケ

  リオ五輪開幕まで残り1ヶ月強に迫った6月23日、決断を保留していた今季NBAファーストチームのレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアー ズ/SF)と、カワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ/SF)が、ともに「チームUSA」への参加辞退を表明した。

 これによって今 回のアメリカ代表は、レギュラーシーズンMVPのステファン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ/PG)、リーグナンバー1ポイントガードのクリ ス・ポール、次代を担うアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ/PF)、さらにはジェームス・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ/SG)、 ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ/PF)、ブレイク・グリフィンといったスター選手が不在となった。また、コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レ イカーズ/SF)の代表入りを期待するファンも多かったが、「若手たちの番だ」と語って辞退している。

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