【NBA】バークレーも「ヤツは本物」。長髪、口ヒゲ、異色の22歳とは? (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko  photo by Getty Images

 NBA1年目の2013-2014シーズン。まだ髪も短く、髭もはやしていなかったアダムスは81試合に出場したが、出場時間は平均14.8分だった。髭をたくわえはじめた昨シーズンは、手の骨折で約1ヶ月欠場したものの、70試合に出場のうち大半の67試合でスターターとして出場。プレータイムも平均25.3分に伸びた。そして今シーズン、レギュラーシーズン中は全80試合をスターター出場で平均25.2分出場し、8.0得点・6.7リバウンドを挙げた。プレーオフに入ると出場時間は30.7分に伸び、成績も10.1得点・9.5リバウンドと向上させている。

 アダムスの持ち味は、何よりもエネルギッシュなプレーだ。フットワークがよく、反射神経もいい。ラグビー経験があり接触プレーにも慣れているからか、フィジカルな肉弾戦もいとわない。まだバスケットボールを始めて8年だが、NBAに入ってからもメキメキと成長している。

 チームメイトのモハメドは、「彼は、今のNBAが求めているプロトタイプのセンターだ」と言う。さらに「フットワークもよく、1番から5番まで守ることができるから、すべてのポジションでスイッチすることができて、試合に出続けることができる。運動能力もほとんどのセンターより上だ。シュートタッチも、みんなが知っている以上にいい」と絶賛する。モハメドだけではない。他のチームメイトたちも口々に、「彼は特別な選手だ」と期待をよせる。

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