アイシン三河vs東芝神奈川。「NBL最後の王者」に輝くのは? (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 アイシン三河のスタイルは、ハーフコートでじっくりとオフェンスを組み立てる戦術を得意とする。どの選手も得点能力が高いため、対戦チームはディフェンスの的を絞ることができない。また、アイシン三河の最大の武器は、ここぞの「勝負強さ」だろう。今年1月の天皇杯でも優勝したように、狙ったタイトルを確実にモノにしている。ここ一番を勝ち切るその強さはリーグ随一だ。

 一方の東芝神奈川も、2013-2014シーズンのNBL初代王者、そして2014年の天皇杯を制している強豪だ。今年のプレーオフでは、クォーターファイナルでレバンガ北海道(6位/28勝27敗)を2連勝で下し、セミファイナルでは田臥勇太(PG)率いるリンク栃木ブレックス(2位/43勝11敗)を第3戦までもつれ込みながら、大激戦の末に破ってファイナルに進出している。

 チームの2枚看板は、シューターの辻直人(G/F)と、対戦相手の桜木ジェイアールと同じく元NBAプレーヤーのニック・ファジーカス(C)だ。辻は今季リーグ2位(41.5%)のスリーポイントシュート成功率を誇るシューターで、身体能力も高い。一度シュートが決まりだすと、少々無茶な体勢からでもねじ込んでくる強さを持ち合わせている。

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