【NBA】ウォリアーズvsサンダー。
「リーグ最強デュオ」はどっちだ?

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 キャブスはセカンドラウンド4試合で、152本中77本のスリーポイントを沈め、その成功率は驚異の50.7%。レブロン・ジェームズ(SF)とカイリー・アービング(SG)のドライブを止めるため、対戦チームがディフェンスをインサイドに収縮させると、アウトサイドでフリーになった選手が長距離砲を打ってくるのだ。昨季と違いレギュラー陣が万全の状態で、攻撃オプションの多彩な今季のキャブスは隙がない。

 対するラプターズは、キャブスとは対照的に満身創痍で勝ち上がってきた。ファーストラウンド、セカンドラウンドともに第7戦までもつれる激戦を勝ち抜き、カンファレンス・ファイナルに駒を進めている。しかしその結果、好調だったヨナス・バランチュナス(C)がセカンドラウンド第3戦で右足首を捻挫し、戦線離脱となった。球団初のカンファレンス・ファイナル進出を成し遂げた代償は、ことのほか大きい。

 ラプターズとしては、セカンドラウンド7試合のうち3試合で30得点オーバーの記録したオールスターPGのカイル・ラウリーの奮起に期待したいところ。だが、チーム全体の疲労度を考えると、キャブスの2年連続NBAファイナル進出を止めるのは至難の技だろう。

 両カンファレンスのチャンピオンが決まれば、いよいよNBAファイナルが幕を開ける。新たな時代の創始者となるべく、最終決戦に名乗りを挙げる2チームが決まるのは、もう目前だ。

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