【NBA】ウォリアーズvsサンダー。「リーグ最強デュオ」はどっちだ? (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 今季、球団史上最多のレギュラーシーズン67勝を挙げ、ホームでは1度しか負けなかったスパーズがセカンドラウンドで散った......。40歳のティム・ダンカン(C)、38歳のマヌ・ジノビリ(SG)にとっては、この第6戦がキャリア最終ゲームになる可能性も高い。報道陣から引退について聞かれたダンカンは、「ロッカルームを出てから、人生について思いを巡らせて検討してみるよ」と言い残し、会場を後にした。

 1997年にダンカンをドラフト全体1位で獲得して以降、5度のリーグ制覇を成し遂げたスパーズ。メンバーを見渡せば、チームの若返りも順調に進んでおり、ダンカンやジノビリ抜きでもチーム力が極端に低下することはないだろう。しかし、ダンカンなきスパーズとなれば、「ひとつの時代が終わった」と言っても過言ではないはずだ。

 一方、新たな時代が始まろうともしている――。

 昨季の覇者、ゴールデンステート・ウォリアーズが連覇に向け、視界良好だ。ポートランド・トレイルブレイザーズとのセカンドラウンドは、右ひざを負傷したステファン・カリー(PG)抜きで始まったが、第1戦、第2戦はクレイ・トンプソン(SG)の活躍で圧勝。エース不在を微塵も感じさせなかった。しかし第3戦、トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード(PG)が40得点・10アシストの大暴れ。優勝候補最右翼のウォリアーズに一矢を報いた。

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