【NBA】最強ウォリアーズが恐れる、伏兵トレイルブレイザーズの「強運」 (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 それでも5月1日に行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズとのカンファレンス・セミファナル第1戦は、ウォリアーズが118-106で圧勝した。カリー不在の穴を埋めたのは、もうひとりのシューターのクレイ・トンプソン(SG)。7本のスリーポイントシュートを含む37得点の活躍で、カリー抜きでもウォリアーズの優位は揺るがないことを証明して見せた。

 しかしトレイルブレイザーズも、このままでは引き下がらないはず。ファーストラウンドでは、優勝候補の一角だったロサンゼルス・クリッパーズを破ってカンファレンス・セミファイナル進出。その実力は決して侮れない。

 クリッパーズは第4戦でブレイク・グリフィン(PF)が左足四頭筋を痛め、クリス・ポール(PG)が右手を骨折。2枚看板を同時に失うという不運が重なった。ただ、下馬評で圧倒的有利だったクリッパーズに災難が続き、次なるウォリアーズ戦では強敵カリーが欠場中と、トレイルブレイザーズが"運"を持っているのは間違いない。エースのデイミアン・リラード(PG)と、MIP(※)を獲得したC・J・マッカラム(SG)の活躍次第では、このシリーズでも波乱を巻き起こす可能性は十分にある。

※MIP=もっとも成長した選手に贈る賞。

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