【NBA】プレーオフ初戦。S・カリーは何本のスリーを決めるか (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

design by Unno Satorudesign by Unno Satoru 近年、さほどNBAを観ていないのなら、ゲームの見どころは、とにかくウォリアーズの「背番号30」だけを追いかけてほしい。「史上最高のシューター」と呼ぶにふさわしいステファン・カリー(PG)は今季、シーズン通算スリーポイントシュート成功数402本という歴代最多記録を樹立した。ちなみに歴代2位は、昨季のカリー自身による286本。今季、スリーポイントシュートの成功数がもっとも少ないチームがミルウォーキー・バックスの440本で、その次がミネソタ・ティンバーウルブズの455本であることからも、カリーの402本という数字がいかに圧倒的な数字なのかわかる。

 カリーがボールを持ったら、まだスリーポイントラインから離れていても、瞬(まばた)きは禁物だ。スリーポイントラインは7.239メートル。しかし、カリーの射程範囲は、それよりもかなり遠い。40フィート(約12.2メートル)以上離れた超ロングシュートを練習メニューに取り組み、ノーマークでの練習時ならば、その成功率は60%とも言われている。つまり、カリーの射程距離は......にわかには信じがたいが、センターサークルの外周あたりまであるということだ。

 このカードは勝敗以上に、カリーが何本のスリーを決めるかが一番の見どころかもしれない。

 一方、ブルズの伝説を破ったのがウォリアーズなら、ラリー・バードらを擁したセルティックスの伝説に並んだのが、今季のサンアントニオ・スパーズだ。ホームでわずか1敗しかせず、1985−86シーズンにセルティックスが残したホーム最多勝利記録40勝1敗に並んだ。

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