【NBA】ドラフトの当たり年。「3人の超人ルーキー」に注目! (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 しかし、ニックス球団社長のフィル・ジャクソンは、「パウ・ガソル(シカゴ・ブルズ/PF)と共通点が多い。シュートレンジはパウより広いかもしれない」と高く評価し、かつてニックスでスター選手だった解説者のチャールズ・バークレーも、「ニックスはサプライズを起こしそうなチームのひとつ。ポルジンギスは大きな将来性を持った若者だ」と語っていた。

 実際、シーズンが開幕すると、ポルジンギスはルーキー3位の平均13.8得点、ルーキー1位の9.3リバウンドをマーク。また、数字以上にニックスファンを熱狂させているのが、ポルジンギスのプレースタイルだ。果敢にオフェンスリバウンドに飛び込み、ディフェンスでは高さで相手を圧倒し、リングにねじ込むダンクは観るものを興奮させている。

 開幕直後からニックスファンはハートを鷲づかみされ、多くの店舗でポルジンギスの背番号「No.6」のジャージが早々に売り切れた。チームはこの事態を受けて早くも増産態勢を整え、今後は従来の4倍の枚数が店頭に並ぶと発表している。

 オカフォー、タウンズ、ポルジンギスの「三つ巴」になるであろう、今季の新人王争い。さらにその先、「リーグの顔」へと成長する選手は誰か――。3人のルーキーから、しばらく目が離せない。

※データは現地12月2日現在。


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