【NBA】昨季覇者ウォリアーズをしのぐ「大本命」はこのチームだ! (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 また、昨季のプレーオフでカンファレンス・ファイナルまで進出したヒューストン・ロケッツ(ウェスタン2位)も、同じくギャンブル的な補強をした印象が強い。今オフの補強ポイントだったPGに、昨季リーグ3位の平均9.6アシストを記録したタイ・ローソンをチョイスした。しかし、ローソンは2度も飲酒運転で逮捕されるなど、素行不良で有名な選手。エースのジェームス・ハーデン(SG)の活躍でカンファレンス・ファイナルまで駒を進めたが、ローソンの加入でさらに飛躍するのか、それとも崩壊するのか……。今シーズン終了後は、どちらか両極端な結果になっていそうな気がしてならない。

 昨季のプレーオフ進出チームのなかで、さらに飛躍しそうと評価されているのは、ニューオーリンズ・ペリカンズ(ウェスタン8位)だ。エースのアンソニー・デイビス(PF)は、アメリカのスポーツ週刊誌『スポーツ・イラストレイテッド』が発表した今年度のプレーヤーランキングで、堂々の3位にランクイン。ウォリアーズのオフェンスシステムを構築したアルビン・ジェントリーを新ヘッドコーチに据えた今シーズンは、台風の目になりそうな要素が充満している。

 一方、昨季はプレーオフ進出を逃したものの、注目すべきチームも挙げておきたい。まずひとつは、プレーオフの常連チームだったオクラホマシティ・サンダー(ウェスタン9位)だ。オフに目立った戦力補強はなかったものの、ケビン・デュラント(SF)とラッセル・ウェストブルック(PG)の「2枚看板」がケガなく出場すれば、プレーオフへの返り咲きは間違いないだろう。さらにサンダーは今オフ、フロリダ大学でチームを2度の全米王者に導いたビリー・ドノバンを新ヘッドコーチに招聘した。カレッジの名将がどんな戦術をNBAで披露するのか、お手並み拝見である。

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