【NBA】昨季覇者ウォリアーズをしのぐ「大本命」はこのチームだ!

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 また、39歳のティム・ダンカン(PF)、38歳のマヌ・ジノビリ(SG)、33歳のトニー・パーカー(PG)の「ビッグ3」も、ベテランながら存在感は十分。新エース候補のクワイ・レナード(SF)も順調に成長を続けている。スパーズは昨季のレギュラーシーズンでウォリアーズ相手に2勝1敗と、リーグで唯一勝ち越したチームだ。今シーズンはさらにチーム力をアップさせているだけに、ウェスタンの「大本命」はスパーズかもしれない。

 一方、昨シーズンの上位チームのなかで、ギャンブルとも思える補強で勝負に出たのが、ロサンゼルス・クリッパーズ(ウェスタン3位)だ。大ベテランのピアースをチームに加えたのは非常に大きいが、一方、クセのある選手も次々と獲得に動いたのである。

 まずひとりは、マイケル・ジョーダンに「スキルも爆発力もある。近いうちにオールスター入りする」と実力を評価されながら、なにかと問題の多い「トラブルメーカー」のランス・スティーブンソン(SG)。そしてもうひとりは、リーグ屈指の身体能力を誇るも、ボールを持ちたがる傾向の強いジョシュ・スミス(SF)だ。ロスターは一気に豪華となったが、チームとして機能するかは未知数。悲願の初優勝を成し遂げられるかどうかは、2年連続アシスト王のクリス・ポール(PG)のパスさばきにかかっているだろう。

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