【男子バスケ】NBLラストシーズン開幕。田臥勇太のライバルは? (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋には、過去に4年連続で得点王になったこともある日本屈指のスコアラー川村卓也(SF)が新たに加わった。日本初の高卒プロ契約選手として注目を集めた「オフェンスマシーン」が、どれほど暴れまわるか注目だ。また、45歳となった今シーズンも現役続行が決定したレバンガ北海道の「レジェンド」折茂武彦(SG)の勇姿も、まぶたに焼きつけておきたい。

 そして「元祖Mr.バスケット」、佐古賢一HCが率いる広島ドラゴンフライズからも目が離せないだろう。戦力的には上位陣と差があるものの、佐古HCの勝負強さ・勝負勘は現役時代と変わらない。今シーズンも何かをやってくれる予感がただよう。

 ただし、広島ドラゴンフライズをはじめ、サイバーダインつくばロボッツ西宮ストークス熊本ヴォルターズの4チームは、来年の秋からいよいよ始まるbjリーグとの統一新リーグ「Bリーグ」で、初年度は2部に所属することが決定している。この4チームがモチベーションを高く保ち、リーグ上位に顔を出すようなことがあれば、さらにドラマチックな展開となる。

 ついに始まるNBLのラストシーズン――。最後の王者は、同時にBリーグの初代王者にもっとも近い存在となる。また、今シーズンを沸かせた各チームのエースたちは、日本代表チームの一員として来年7月に開催される世界最終予選に集結し、アンドリュー・ウィギンス(ミネソタ・ティンバーウルブズ/SF)を擁するカナダ代表や、トニー・パーカー(サンアントニオ・スパーズ/PG)が率いるフランス代表としのぎを削ることになる。今シーズンのNBLは、日本バスケットボールの今と未来をつなぐ大事な1年。選手にとっても、ファンにとっても、きっと忘れられないシーズンになるはずだ。

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