【男子バスケ】NBLラストシーズン開幕。田臥勇太のライバルは? (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 とはいうものの、各チームの特色が発揮されれば大混戦になることは間違いない。前出のリンク栃木や千葉ジェッツだけでなく、今シーズンのNBLはまさに群雄割拠である。

 昨シーズン準優勝のトヨタ自動車アルバルク東京は、将来の日本代表を背負う24歳の逸材・田中大貴(SF)や、正確無比なシューター松井啓十郎(SG)の3ポイントが大きな武器だ。さらに、アシスタントコーチだった33歳の伊藤拓摩がHCに就任し、新たな風をチームに送り込む。伊藤HCはアメリカのモントロス・クリスチャン高校でコーチングを学び始めたという異色の経歴を持ち、若いHCがどんなスタイルでシーズンに挑むのかも必見だ。

 昨季のレギュラーシーズンでリーグ最高勝率(.833)を記録した日立サンロッカーズ東京も、虎視眈々とNBLラストシーズンでの頂点を狙っている。プレーオフ・セミファイナルではアルバルクに敗れたものの、日本代表の大黒柱・竹内譲次(PF)を中心に、アイラ・ブラウン(PF)、ジョシュ・ハイトベルト(C)のインサイド陣はリーグ屈指。今シーズンは猛烈な勢いで巻き返してくるだろう。

そして一昨年のリーグ覇者だった東芝ブレイブサンダース神奈川も、昨シーズンの雪辱に燃えている。プレーオフ・クォーターファイナルで敗退したのは、主力の外国人選手が相次いで故障離脱したため。2年連続で得点王に輝き、「リーグNo.1外国人選手」と評されるニック・ファジーカス(C)が今シーズンもチームを牽引する。故障などで離脱者なくシーズンを過ごせれば、打倒アイシンの一角となるのは間違いない。

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