【男子バスケ】NBLラストシーズン開幕。田臥勇太のライバルは? (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 また、千葉ジェッツに新加入した富樫勇樹(PG)も見逃せない選手だ。2014年10月、田臥勇太に続き日本人ふたり目となるNBA選手契約をダラス・マーベリックスと結び その後は傘下のテキサス・レジェンズの一員としてDリーグ(※)で25試合に出場。今年の夏はイタリアのセリエAに所属するディナモ・サッサリと契約していた。

※Dリーグ=NBAデベロップメント・リーグの略称。将来のNBA選手を育成する目的で発足。

 身長167センチの富樫は、同じPGの田臥(173センチ)よりも低い。しかし、圧倒的なスピードとスキルを有し、特に長身プレーヤーのブロックをかわすために高いアーチをかけるフローターシュートは必見だ。本人曰く、「相手がどれだけデカくても、ブロックされる気がしない」というショットは、相手チームにとって脅威となるだろう。

 今シーズンの千葉ジェッツは、かつて日本代表チームを率いたジェリコ・パブリセビッチをヘッドコーチ(HC)として招聘。さらに、ロサンゼルス・レイカーズなどNBAで9シーズンプレーしたブライアン・クック(PF)の補強にも成功した。積極的な動きから、王座を狙う本気度が伝わってくる。

 ただ、王座に最有力なのが昨シーズンのNBL覇者――アイシンシーホース三河であることは揺るがないだろう。PGに日本代表の橋本竜馬、控えに柏木真介。SGに日本最高のスラッシャー比江島慎、SFに日本No.1シューター金丸晃輔。そしてPFに38歳ながらローポストからの得点力はリーグ随一の桜木ジェイアール。さらに西宮ストークスから昨シーズンのリバウンド王、アイザック・バッツ(C)を獲得。すべてのポジションにリーグ屈指のプレーヤーが顔を並べており、ベストメンバーのアイシンが負ける姿は容易に想像できない。

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