五輪予選間近。田臥勇太が語る「日本バスケの現在地」

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

――最年長で招集されても、「自分のポジションは確約されない」という覚悟のもとで挑んでいるということでしょうか?

「それはもちろんです。確約されているだなんて少しでも思ったら、ここまでやれなかったと思います。競争してポジションをつかむことの情熱と、代表チームに入りたいという情熱。このふたつを持って練習に挑んでいます。代表ならばそれが当たり前ですし、12人に選ばれた今も競争だと思ってやっています。自分は単純に誰にも負けたくないし、この競争が楽しいんですよ。それはもう、プレーヤーである以上はずっと変わらないと思います」

――最後にアジア選手権への目標を聞かせてください。

「僕はオリンピックをかけたアジア選手権の出場は初めてで、ずっと代表から離れていたのもあるし、この歳になって選ばれたというのもあるんですけど、あらためてオリンピックに出てみたいと本当に思っています。アジアの国々は以前よりアグレッシブになった印象を受けます。他の国はどんどん強くなっているので、日本はそれ以上のスピードで強化していかなければいけないということも同時に感じています。強くなるためにも、このアジア選手権で勝ちたい。ベストを尽くしてチームのために戦います」

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る