五輪予選間近。田臥勇太が語る「日本バスケの現在地」 (4ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

――あらためて聞きますが、「5年ぶりの代表候補」との発表を聞いたときは、率直にどんな思いがあったのですか。

「シーズン中の僕のプレーを見ての判断だと思うので、それを評価してもらえたことがうれしかったです。候補に入ったときは12人に残る戦いを勝ち抜かないと、と思っていたので、まずはそこが目標でした」

――2010年に出場したアジア競技大会から5年。もう一度、日の丸をつけたいと思ってプレーしていたのですか?

「思っていたのは、いつ代表に呼ばれてもいいように、どんなコーチに呼ばれてもそのコーチが作りたいバスケットに貢献できるように、今プレーしているブレックスでしっかりとスピードを生かしたパフォーマンスを出していきたいということです。今こうして代表のユニフォームを着て、アジアのトップチームと戦えることが本当にありがたくて、うれしくて。その分、責任とやりがいを感じています」

――長谷川ヘッドコーチも田臥選手も、強化合宿が始まったときから、「チーム内で競争する」ことを言い続けていましたが、競争があることの手応えをどう感じていますか?

「自分はずっと競争することを意識してやってきました。海外遠征でも、それぞれが試合に出たときに自分がチームにどう貢献できるか、ということを考えながらプレーしていたと思います。そうしないと代表チームでは生き残れないので、練習から自然とそういうムードになっていました。以前の代表より競争心があるチームになったと感じています」

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