【女子バスケ】渡嘉敷来夢が語る!「日本はリオ五輪でも通用する」 (4ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

――アメリカで学んだことで今大会出せたことは何ですか?

渡嘉敷 高さとタフさは出せたと思います。中国にはWNBAと同じくらい大きな選手がいるんですけど、アメリカのほうが体が強いし、アグレッシブに当たってくるので、中国の選手とマッチアップしても大変だとは感じませんでした。そういった部分ではアメリカでプレーして本当によかった。特にディフェンスをしていてそう感じました。

――それは、たった3カ月間の渡米でも手応えを感じるものでしたか?

渡嘉敷 はい。全然違いますね。向こうでは1対1をしたら容赦なく吹き飛ばされるんです。この大会でもそういう場面はあったんですけど、相手が嫌がるディフェンスはできたと思います。アメリカでもディフェンスを売りにしているので、そこは日本代表に入ってもみんなに迷惑をかけることなく、ディフェンスができましたね。チャイニーズ・タイペイ戦を除いては(苦笑)

――その悪かった準決勝のあとも切り替えができていました。決勝では「気持ちが違った」と言いましたが、WNBAでプレーしたことで精神的に強くなったと感じることはありますか?

渡嘉敷 それはあります。試合を重ねていくうちに、自分自身をしっかりとコントロールできたり、仲間をコントロールすることを覚えたのかなあ……と思います。緊張感やプレッシャーがありながらも、不思議と自分に余裕があったんですよ。そこは今まで感じたことがないところでした。ダメなプレーをしても、また次やればいい、切り替えようって思うようになりましたね。WNBAにいるとへこんでいる時間がないんです。ストームは連敗が続いていて、それを引きずっているとメンタルがやられてしまうので、切り替えて前に前に進んでいかないとやっていられないんです。あとは自分を信じることをアメリカでは強く言われているので、信じてやることが大切なんだと、大会を通して思えるようになりました。

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