【女子バスケ】世界4位の快挙。「小さくても勝てる」ヒントを探る (3ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  利根川幸秀●撮影 photo by Tonegawa Yukihide

――今回の大会に臨むにあたって、具体的な目標は?

萩原 ベスト8でした。

――予選リーグは、スウェーデン、ロシア、メキシコと同組でした。

萩原 (3試合目の)メキシコには白星が計算できるので、「初戦のスウェーデンに絶対勝とう」と照準を合わせました。前回大会、予選リーグの初戦でボロ負けし、その後チームが良くなっていったんですが、それじゃダメ。最初から最高の結果を出さないと、予選リーグ突破はできない。だから、まずは初戦に全部をぶつけました。

――その結果、スウェーデンに勝利。ロシアに敗れたものの2勝1敗で予選リーグを突破して目標を達成しました。選手のモチベーションは、どうやって維持しましたか?

萩原 「準決勝進出って、すごくいい響きだよね」って声をかけました(笑)。ただ、コーチ陣も選手も、「このチーム、面白いな」って思い始めていたんです。選手個々のアジャスト能力が高く、要求することに即座に応えられるポテンシャルの高いチームだなって。

――ただ、準々決勝は195センチの選手が3人もいる強豪オーストラリアでした。

萩原 隙のない、いいチームでしたね。バスケットの緻密さという面では、優勝したアメリカよりも上だったと思います。そんなチームが相手なので、「どうせ負けるなら、何でもやっちゃおうよ。いろんなことやってみよう」と、ある意味で開き直ったんです。ディフェンスを変えてみたり、できることはすべてやりました。

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