【NBA】今年は誰が選ばれる?歴代ドラフト全体1位の今 (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 20人中8人――。つまり、ドラフト全体1位指名された選手がデビューイヤーに最も活躍したルーキーになる確率は、40パーセントでしかない。

 もちろん、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得できなくとも、その後にオールスタークラスに成長したドラフト全体1位選手は多く存在する。ドワイト・ハワード(2004年/ヒューストン・ロケッツ/C)、ジョン・ウォール(2010年)、アンソニー・デイビス(2012年)などがそうだ。

 ただ、今季のドラフト1位指名候補の大本命ふたりが、ともにセンターだという点は少々気にかかる。過去20年間でドラフト全体1位指名されたセンターは、以下の選手たちである。1998年のマイケル・オロウォカンディ(元ロサンゼルス・クリッパーズなど)、2001年のクワミ・ブラウン(前フィラデルフィア・76ers)、2002年のヤオ・ミン(元ヒューストン・ロケッツ)、2004年のドワイト・ハワード、2005年のアンドリュー・ボーガット(ゴールデンステート・ウォリアーズ)、2007年のグレッグ・オデン(前マイアミ・ヒート)の6人だ。

 ヤオ・ミンは現役時代にオールスター級の成績を残し、ハワードもリーグを代表するビッグマンに成長した。ボーガットもチームの主軸ではないものの、ウォリアーズの一員として今年のNBA制覇に貢献している。ただ、残りの3選手はドラフト全体1位にふさわしい活躍を見せたとは言いがたい。

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