【NBA】今年は誰が選ばれる?歴代ドラフト全体1位の今 (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 一方、タウンズもバスケットボールの超名門大学の出身だ。ケンタッキー大出身のNBA選手といえば、2012年の全体1位で指名されたアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ/PF)、2010年の全体1位指名のジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ/PG)、2006年に1巡目全体21位でプロ入りしたレイジョン・ロンド(ダラス・マーベリックス/PG)などが挙げられる。

 211センチの身長に加え、222センチのウイングスパンを誇るタウンズは、柔らかいシュートタッチでゴール下のみならず、ミドルレンジからのシュートも得意なセンターだ。ピュアセンターと評されるオカフォーとは対照的に、リムから離れてプレーすることもできるため、「ハイブリッドセンター」と呼ばれている。また、ブロックも得意でディフェンダーとしてのポテンシャルが高いので、1980年代半ばから2000年代初頭にかけて活躍したアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツなど)タイプと評されることが多い。

 しかし、オカフォーもしくはタウンズ、または他の誰かがドラフト全体1位で指名されたとしても、それに見合う活躍が約束されたわけではない。

 過去20年を振り返り、ドラフト全体1位指名された選手でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したのは、以下の8人しかいない。アレン・アイバーソン(1996年ドラフト/元フィラデルフィア・76ersなど)、ティム・ダンカン(1997年)、エルトン・ブランド(1999年)、レブロン・ジェームズ(2003年/クリーブランド・キャブス/SF)、デリック・ローズ(2008年/シカゴ・ブルズ/PG)、ブレイク・グリフィン(2009年/ロサンゼルス・クリッパーズ/PF)、カイリー・アービング(2011年)、アンドリュー・ウィギンス(2014年/ミネソタ・ティンバーウルブズ/SF)だ。

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