【NBA】プレイオフ開幕。大本命キャブス、唯一の不安要素 (5ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 第3シードのブルズと第6シードのバックスとの対戦は、レギュラーシーズンで3勝1敗のブルズ優位は動かないだろう。デリック・ローズ(PG)とパウ・ガソル(PF)の柱が今季は健在。さらにMIP(最優秀躍進選手賞)有力候補のジミー・バトラー(SG)や、新人のニコラ・ミロティッチ(PF)といったフレッシュな選手の台頭も頼もしい。今年1月には、今季リーグ最高勝率(.817)を残したゴールデンステート・ウォリアーズのホーム連勝記録(19連勝)に終止符を打つ大物食いぶりも披露している。

 もちろん、バックスの上昇度も決して侮れない。昨季15勝67敗とリーグ最低勝率でシーズンを終えたバックスは、今季のドラフト2位で新人王候補のジャバリ・パーカー(SF)を獲得したものの、そのパーカーは昨年12月に故障のため離脱してしまった。しかし、ジェイソン・キッドHCがチームをひとつにまとめ、41勝41敗の勝率5割で第6シードを獲得。昨季新人王のマイケル・カーター=ウィリアムス(PG)、脅威の身体能力を誇る2年目のヤニス・アデトクンボ(SF)、成長著しい3年目のクリス・ミドルトン(SG)と、いずれもチームの中心は若手だ。プレイオフでアップセット(番狂わせ)を起こすのは、彼らのような若いチームなのかもしれない。

 そして、第4シードのラプターズと第5シードのウィザーズの対戦は、チーム平均104.0得点でイースタン最強の攻撃力を誇るラプターズが有利か。一方のウィザーズは、ジョン・ウォール(PG)とブラッドリー・ビール(SG)のバックコートディオで、どこまで対抗できるかに注目したい。

 今季のプレイオフ開幕は、現地4月18日。イースタンを制するのは大本命か、それとも大穴か――。あなたなら、どのチームにベットする?

※データはレギュラーシーズン終了時

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