【NBA】プレイオフ開幕。大本命キャブス、唯一の不安要素 (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 今季の躍進の要因は、サンアントニオ・スパーズで18年間アシスタントコーチを務め、ホークスを率いて2年目のマイク・ビューデンホルツァー・ヘッドコーチ(HC)の指導力によるところが大きい。ビューデンホルツァーHCは今季、まさに「東のスパーズ」を作り上げた。

 チームのスコアリングリーダーは平均16.7得点のポール・ミルサップ(PF)だが、この成績はリーグ全体でいえば32位でしかない。しかし、スターターの5人全員が平均12得点を超え、チーム平均得点102.5はイースタン3位の好成績。チームの平均アシスト数(25.7本)はイースタン1位で、平均失点97.1はイースタン2位。キャブスとは対象的に、特定の選手に依存することのないスタイルは浮き沈みが少ない。ファーストラウンドで対戦する第8シードのネッツとは、今季のレギュラーシーズンで4戦全勝。ファーストラウンドは無難に突破しそうだ。

 しかし、嫌なデータもある。ホークスは1970年に東西カンファレンス制が導入されて以降44シーズン、セカンドラウンドであるカンファレンス・セミファイナルを突破したことが1度もない。カンファレンス・セミファイナルで対戦する可能性があるのは、ウィザーズかラプラーズ。ウィザーズには今季3勝1敗だが、ラプターズとは1勝3敗。果たしてホークスはカンファレンス・ファイナルまで進出できるのか、そこにも注目したい。

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