【NBA】10年に1度の大豊作。新人王を手にするのは? (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 さらに、オールスターでダンク王に輝いた13位指名のザック・ラビーン(ミネソタ・ティンバーウルブズ/PG/20歳)は、4月11日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦で今季ルーキー最多となる37得点を記録。また、2月のウェスタン・ルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された6位指名のマーカス・スマート(ボストン・セルティックス/PG/21歳)も、才能あふれる選手だ。ポイントガードでありながら193センチ・99.8 キロの体躯を誇るスマートについて、高校時代に対戦経験のある富樫勇樹(Dリーグ/テキサス・レジェンズ/PG)は「化け物だった」と語っている。

 一方、2014年ドラフト組ではないが、ナーレンズ・ノエル(フィラデルフィア・76ers/C/21歳)にも注目したい。2013年のドラフト6位で76ersに入団するものの、ケガのために全休。実質、今季がルーキーシーズンとなり、新人王の資格を有す。211センチのセンターながら、俊敏な動きでゴール下を支配。平均8.1リバウンド(ルーキー1位)、9.9得点(同7位)、1.9ブロック(同1位)の成績を残している。

『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』

 レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ/SF)や、ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー/SF)のように、その後NBAの歴史に名を残す選手が受賞する一方、初年度がキャリア最高の輝きだった選手が手にしたりもする、魅惑のアワード――。今シーズン、誰が新人王に輝こうとも、その選手のキャリアが前者たちのように輝くことを切に願いたい。

※数字は現地4月13日現在。

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