スラムダンク奨学生・村上駿斗「日本人で一番うまくなりたい」 (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文・写真 text & photo by Miyaji Yoko

――スラムダンク奨学金についてはどう思いますか?

村上 本当に感謝しています。不安になったとき、サボりそうになったとき……、ずっとアメリカで生活していると、「少し疲れたな」と思うときもあるんですけれど、そのときは井上(雄彦)さんのことを思い出しています。すごく大きな額だと思うんですけれど、そのお金を払ってくださって、こんないい経験をさせてもらっているので、本当に感謝しています。一番の恩返しの方法は、結果を残して、大学に行くという報告をすることだと思っています。

 また、お金を出していただいているので、できることを全部完璧にやって、後悔のないようにと思っています。最後になって、「あそこでこうしておけば良かった……」と思うことだけは絶対にしたくない。バスケだけでなく、勉強も完璧にする。実際、バスケに対しても勉強に対しても、意識が違うというところを見せたことによってコーチも評価してくれたと思いますし、試合で使ってくれたひとつの理由だったと思っています。

――アメリカでこの先もバスケットボールを続けるにあたっての目標は?

村上 アメリカに来るときに決めた目標なんですが、「日本人で一番うまい選手になりたい」と思っています。日本の同級生の中にも、うまい選手がけっこういたんですよ。でも、アメリカに来たら追い越せるって自分では信じています。自分の夢でもあるNBAの選手になったら、日本で一番うまい選手になれたっていうことだと思うので。

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