スラムダンク奨学生・村上駿斗がアメリカで感じた変化 (5ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文・写真 text & photo by Miyaji Yoko

 それと、アメリカに来てプレイスタイルが変わったんです。自分のポイントガード像は、点を取るのも大事ですけれど、やっぱりパスでチームを組み立てられる選手。自分は派手なダンクとか、3ポイントを何十本も決めるようなプレイヤーではないので。もちろん、そういうプレイヤーも目指してはいるんですけど、ただ、身体能力の高いチームメイトがたくさんいるので、彼らに点を取らせて、ディフェンスでは相手のポイントガードにプレッシャーを与えてスティールするというプレイスタイルでやっていきたいと思っています。あと、大事な場面で点を取ってこられる選手。少ない得点でも、試合の流れを変えられるプレイヤーになりたいと思っています。

――ポイントガードというポジションは難しいでしょう?

村上 難しいです。かなり、難しいです。そこはかなり苦労しました。正直、言葉の壁があったので、最初はプレイコールをひとつするにしても、『何を言っているんだ?』みたいな場面もありました。自信を持ってハッキリと言わないと、チームメイトは聞き取ってくれない。あと、みんなが自分の主張をしてくるので、その主張をしっかり聞いて把握しないと、勝手に自爆されてしまいます。相手の主張を聞き取って、自分の意見もしっかり言って盛り上げる――というポイントガードの仕事を、少しはできるようになってきたと思います。

(後編に続く)


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