【NBA】後半戦スタート。補強に成功した「勝ち組」は?

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 ウルブズは今回のトレードで、元フランチャイズプレイヤーのケビン・ガーネット(PF)を獲得。2月25日、ウルブズのユニフォームを着たガーネットが本拠地ターゲット・センターのフロアに立つと、地元ファンは大歓声で彼を迎えた。2006-07シーズン以来、再びウルブズの一員となったガーネットはこう語る。

「これほどまで、帰りを楽しみにしてくれていたとは思わなかった。俺をこんなにも愛してくれる場所があるなんて……。心から感謝している」

 後半戦のウルブズは、独創的なパスを繰り出すリッキー・ルビオ(PG)と、エースのケビン・マーティン(SG)が故障から復帰したばかり。さらに、新人王最有力のアンドリュー・ウィギンス(SF)や、オールスターでダンク王に輝いたザック・ラビーン(SG)も成長し続けている。そこにガーネットが戻ってきたとなれば、プレイオフ進出は叶わなくとも、後半戦、地元ファンを喜ばせることは間違いない。

 ちなみに、ウィギンスとラビーンが生まれた1995年は、ガーネットがウルブズでプロデビューした年。「ガーネットは朝の9時30分にはすでに練習に来ていた。体育館に一番乗りだよ」とウィギンスが語っているように、殿堂入りが確実視されるガーネットから、彼ら若手は多くのことを学ぶだろう。

 優勝争いの行方やスタッツだけでなく、NBAの歴史をつなぐベテランから若手への継承など、シーズン後半戦も見どころには事欠かない。

※数字は現地3月3日現在

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