【NBA】ダンク&3Pコンテスト、「新たな伝説」誕生の予感 (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 中でも注目は、20歳のアデトクンボと、19歳のラビーンの2選手だろう。

「グリーク・フリーク(ギリシャの怪物)」と呼ばれるギリシャ出身のアデトクンボは、今季、クリス・ボッシュ(マイアミ・ヒート/C)の頭上からダンクを叩き込んだり、1月31日のトレイルブレイザーズ戦でパワフルなウィンドミルを披露するなど、優勝者となる資格は十分。7フッター(約213センチ)近い高身長ながら、ガードのようなスピードを持ち合わせ、規定外の体躯と身体能力からどんなダンクを見せてくれるのか、想像すらつかない。

 そして、今年の大本命と言われているのが、プロ1年目のラビーンだ。今季開幕前、ルーキーたちの間で流行った遊びがある。自身の得意とするダンクの映像をツイッターにアップし、「このダンクを超えてみろ!」と挑戦者を名指しする。名指しされた選手は、同じように自慢のダンクを披露し、次の挑戦者を指名するのだ。

 グレン・ロビンソン3世(ティンバーウルブズ/SG)から始まったこのゲームに、アンドリュー・ウィギンス(ティンバーウルブズ/SF)、ジャバリ・パーカー(ミルウォーキー・バックス/SF)などが参加。その中で圧巻だったのが、ラビーンの披露したレッグスルーからのトマホークダンクだった。また昨夏、ジャマール・クロフォード(ロサンゼルス・クリッパーズ/SG)が開催したイベントでも、ラビーンはレーンアップからウィンドミルを決めている。つまり、マイケル・ジョーダンの優雅さと、ドミニク・ウィルキンスの豪快さを兼ね合わせたスラムダンカーなのだ。

「あのダンクを見たか?」

 何十年後、「あのダンク」を指すのが、今年、ラビーンがコンテストで披露するダンクになっているかもしれない。

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