【男子バスケ】佐古賢一が見せた、ヘッドコーチとしての手腕 (2ページ目)

  • 横谷和明●取材・文 Yokoya Kazuaki
  • 伊藤真吾/アフロスポーツ●写真 photo by Ito Shingo/AFLO SPORT

 後半開始直後は自分たちのバスケットを展開し、8点差まで追い上げた時間帯もあったが、最後は15点差で敗戦(66-81)。佐古HCのオールジャパン初年度は2位に終わった。

「大会を通じて、集中力を持ってゲームプランを遂行していくなかで、自分の良さを出すというプロとしての戦い方がだいぶ身についていると感じました。ベンチから見ていてビジョンもしっかり持てているように見えましたし、ルーキー4人(※1)も自分のプレイをしてくれたと思います。ただ、一発勝負のオールジャパンと違い、リーグ戦ではチーム力が完全に物を言いますので、残りの試合(※2)でバスケットの難しさ、怖さを学びつつも、もっと貪欲にチャレンジしていってほしいですね」
※1 柳川龍之介(G/F)、坂田央(F)、北川弘(G)、田中成也(SG)
※2 1月21日の14節から再開して、5月3日の32節までレギュラーシーズンを戦う。

 ベンチからチームを指揮している佐古HCに対し、コートの上で大黒柱として若い選手を引っ張っているのが竹内である。アイシンシーホース三河、トヨタでチャンピオンを経験し、日本代表のインサイドの要としても活躍している竹内だが、広島への移籍は自身にとっても大きなチャレンジであった。

 これまで竹内は自分からリーダーシップを発揮するタイプではなく、どちらかというとプレイでチームを引っ張る選手であった。しかし、若手が多い広島では自然とチームリーダーとしての役割が求められる。

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