2014.11.05

竹内譲次「子供たちのためにもトップリーグはひとつ」

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

――長谷川ヘッドコーチは、今年30歳になる竹内選手の代を軸にチーム作りを進めました。自分を含めた最年長組のパフォーマンスはどうでしたか。

竹内 僕と(竹内)公輔(広島)、石崎(巧/三菱電機)、太田(敦也/浜松)の最年長組は結果が求められているので、長谷川さんのバスケを徹底することを意識しました。その中で相手の裏を突くことや、時には相手の出方を見て決まり事を破るような動きがいい判断の中でできるようになった手応えはありました。個人的にはケガで3年間国際大会の公式戦に出られなかった悔しさがあったんですが、やっぱり代表でプレイすることは楽しくて、自分を成長させてくれるものだと実感しました。

――成長が見えた大会でしたが、その一方で、ファイナルに進出した韓国とイランとの間には、大きな差がありました。韓国対イラン戦を目の前で見てどう感じましたか。

竹内 あのファイナルは......衝撃でした。正直に言うなら、あの場に自分たちが立っている絵が見えませんでした。あの場で僕らが試合をしたら20、30点...40点負けていたのではと思うほど、心に来るものがありました。

――どんなふうに、心に迫るものがあったのですか?

竹内 会場が満員ですごい熱気だったというのもありましたが、僕らはコートに立っていないにも関わらず、それでも雰囲気のすごさや気迫に圧倒されました。イランも韓国も試合をした相手だから余計に思うのですが、ちょっとまだ、今の自分たちの実力ではあの場に立てない。2次リーグでイラン、準決勝で韓国と試合をした時に感じた差よりも、決勝を見て感じた差はさらに大きかった。準決勝では韓国とは一桁差(71-63)だったけれど、決勝でやったらもっと差がついてしまうのではないかと。特に、両チームの若手に象徴されていましたが、気持ちのすごさが技術を超越した試合でした。自分たちは3位決定戦で勝って終わったにもかかわらず、決勝を見て負けた感が残りました。それが悔しいし、正直な感想です。

――アジア上位にはまだ追いつかないのが現状。今回の結果を今後につなげていくために、今、いちばん取り組まなくてはならない課題は何ですか。

竹内 たくさんありますが、いちばんは競争力をつけることです。韓国は選手交代をして誰が出ても力が変わらず、役割に徹していました。日本はメンバーを固定して戦っていたので、韓国戦なんかは疲れてしまったところがありました。3年前のアジア選手権でも、自分と柏木(真介/アイシン)さんがケガをしてしまったのが7位になってしまった原因のひとつでした。誰が出ても力が落ちないように、まずは日本代表の底上げが必要です。