【男子バスケ】富樫勇樹「シャイなままでは世界と戦えない」 (3ページ目)

  • 小永吉陽子●文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

―― ジョーンズカップでアジアのチームと対戦してみた感想はいかがですか?

 今回、A代表だったのは台湾と、ヨルダンの半分くらいの選手だけで、あとは若いチームやクラブチームという状況でしたが、韓国(KBL優勝のモービス)と対戦した時は、シュート力がすごくてビックリしました。主力が来てないって聞いていたのに、あんなにシュートが入るチームがあるんだなというのは勉強になりました(日本戦では、後半に3ポイントを11/11本、100%決められた)。これまで自分はアジアのチームとやる機会がなかったし、特にA代表とはやったことがなかったので、そこはもっと勉強していけたらと思います。

―― これまでアメリカでやってきた中で、日本代表に注入したいと思う部分は?

 闘争心とか、勝ちにこだわる気持ちとか、向かっていく気持ちですかね。その辺はアメリカ人と差があると思いましたね。そういう闘争心がリバウンドを取ることだったり、ボールへの執着心につながってくると思うので。

 多分、個人個人では戦う気持ちを持っていると思うんですけど、チームになるとうまく出せないというか......。誰かひとりがそういうのを出し始めると、(みんなも)ハッスルし始めたりするんですけど、なかなか日本人はシャイというか、闘争心を出さない人が多いので。それは自分を含めてなんですけど。今回もイランやヨルダンなんかは乱闘になりそうなくらいの迫力で試合をする時もあって、やっぱりそういう気持ちで戦わなきゃいけないと思いました。

―― 今年はDリーグ()にトライすることを宣言していますが、9月のアジア競技大会のメンバーに選出された場合のスケジュールはどうなるのですか?

 僕の気持ちとしては、今年は海外挑戦を優先したいと思ってますが、Dリーグのトライアウトとアジア競技大会が重ならないので、選ばれるのであれば、日本代表の試合には出たいです。自分はU-16代表に選ばれた時もアメリカに行ってしまってアジアの大会には出ていないので、国際大会に出て試合してみたいです。
※Dリーグ = NBAデベロップメントリーグ。NBAの育成組織のリーグ

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